2025/10/31 野の虫・野の鳥・野の植物

#オオクチブトカメムシ #ルリミズアブ #アカマキバサシガメ #ヤニサシガメ #アオサギ #マムシグサ

オオクチブトカメムシ

朝一番、徒歩圏内でオクチブトカメムシを見つけ、少しお腹が大きいかなと思ったが、さほど気にもせず写真を撮った。

二時間ほど歩き回った後、正真正銘、産卵間近なハムシのようにお腹がパンパンに膨れたオオクチブトカメムシを見つけた。はち切れそうに膨らむハムシのお腹ほどではないが、結合板が前翅から大きくはみ出している。

多くのカメムシは梅雨の前後(5月下旬〜8月)にかけて産卵するが、オオクチブトカメムシは晩秋(10月上旬〜11月)に産卵し卵で冬を越す。そして春に孵化、夏から夏の終わりころ成虫になるサイクルをくり返す。
なお、間もなく産卵するオオクチブトカメムシを見たのは今回が初めて。

卵で冬を越すことを『卵越冬』と言うが、越冬する卵として一番知られているのカマキリの卵のう。カマキリの卵のうは断熱性に優れているそうだが、オオクチブトカメムシの”越冬卵”はいったいどんな色・形をしているのだろう?

ルリミズアブ

秋になると見かけるルリミズアブ。でも、見かけるのだけれども、なかなか撮れない。
ところで、ルリミズアブを識別するとき役に立つ、目の横に付いている小さな目ヤニのような白い点はいったい何なんだろう?

アカマキバサシガメ

あまりに小振りなので、会うたびに何かの幼虫と思ってしまうアカマキバサシガメ。

今回も顔を近づけ、初めて前脚の太さからアカマキバサシガメだと確認した。今朝の獲物はアカマキバサシガメよりやや小さいよくわからない何か!?

小さなアカマキバサシガメだが”サシガメ”と言うくらいなので、その頑丈な口吻で刺されると『ガッン』と痛い(らしい)。
カメムシはめったに刺さないし、刺されても『チクッ』程度と聞いたが、サシガメに刺されるのは実にヤバい!!

刺されると『ガッン』と痛いと書いたが、動画でアカマキバサシガメの口吻の動きを見ていると、さほど頑丈な口吻とは思えないけれど、『チクッ』でも『ガッン』でも、やはり刺されるのはイヤだ。

ヤニサシガメ

ヤニサシガメは居る生活環境がアカマツやクロマツだからなのか、ヤニのような物質で全身ベタベタ・ヤニまみれ。
ベタベタの元はその名の通り本当にヤニなのかと思ったが、実際ヤニサシガメの観察で松ヤニが出ている部分に口吻を差しているのが観察されているそうだ。ワタシとしてはその話を聞いてもまだ半信半疑なのだが、状況的に、やはりベタベタの元は松ヤニなのか!?

アオサギ

これまで日常的に観られたアオサギですが、このところなかなかお目にかかれない。水を蓄えていた小さな池の水が抜かれ、豊富にあったご馳走が食べられなくなったことや、周囲の田畑の環境にワタシの知らない変化があったのだろうか。

静かに農道を歩き、わき道へ降りたアオサギ。何を見つけたのでしょうか?

マムシグサ

今年もマムシグサの実が実った。緑色だった実が赤くなり、やがて濃い紫色に変わる。あまり熟していない実は黄色や緑色が混じったものもある。

こうしてキレイに実った姿を見ると手にとってみたくなるが、それは危険。マムシグサは実のほか、葉や球根に毒を持っていて、もし食べてしまうと口の中で飲み込めないくらいの激痛が走るそうです。こうなると唾や水も飲み込めない状態になり、下痢、嘔吐、心臓麻痺の症状が現れ、ひどいとき(唾や水も飲み込めない状態だけでも十二分にひどい!!)は死亡する。

マムシグサの実は緑色の時が最も毒性が強く、赤くなると少し毒性が弱くなり、甘みが増す。この状態でも実は人間にとっては毒だが、一部の動物(野ネズミ、ヒヨドリなど)には毒として作用しないという、摩訶不思議な実です。

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