#ムモンホソアシナガバチ #オオハキリバチ #スミスハキリバチ #ヨツボシカメムシ(幼虫) #ナミルリイロハラナガハナアブ #ウスバキトンボ
ムモンホソアシナガバチ
暑さの中、1年ぶりにムモンホソアシナガバチを見つけた。

クモの巣に引っかかり、脱出しようともがいているのかと思ったが、ムモンホソアシナガバチは二度三度とクモの巣に体当たりをし、何かを咥えクモの巣の近くの葉の上へ。


見ると、葉の上に止まった段階で小さな肉だんごのようなモノが口元にある。

この状況を見て思った。このムモンホソアシナガバチはクモの巣にかかった”クモの獲物”を狙っていたのではないかと。つまり獲物の横取り!!

ムモンホソアシナガバチの巣は近くにあるようで、出来あがった肉だんごを咥え飛び去り、数分もしないうちに別のクモの巣にアタックを始めた。

ワタシが偶然目撃した獲物の横取り現場には二匹のムモンホソアシナガバチがいた。カップルだったのだろうか?

もうひとつ。先に『獲物の横取り』と書いたが、考えてみると『あのクモの巣は主の姿が見えなかった』。ムモンホソアシナガバチに攻撃され、主のクモは巣の外に避難したのかもしれないが、あの肉だんごはもしや”巣の主”ではなかったのかという推測もできるのではないかと・・・。
オオハキリバチ
姿・格好が黒く厳つく、ヤバそうなアゴ、そして羽音も大きめ。でもオオハキリバチはいたって温厚な性格なので、よほど意地悪をしない限り攻撃されることはありません。

なお、ハキリバチと呼ばれているが、オオハキリバチは巣の材料に”葉”は使わない。竹の筒や木材の穴にマツやスギの樹脂を使って巣を作り、穴の中に花粉と蜜で固めた団子を入れて卵を産み、幼虫の餌にする。
捕らえたイモムシに卵を産み付け、幼虫の餌にする狩りバチ(狩人蜂)は何種類もいるが、幼虫のために手作りの特製肉団子を準備するのはスゴイことだと思う。

以前ワタシが観察したオオハキリバチは建物の柱に穴をあけ、仕上げにマツかスギの樹脂で穴を塞いだのを見た。見た目は周囲の柱と変わらない状態!! あれは職人技です。

5年前、偶然撮った穴掘り職人と穴、そして樹脂で塞がれた様子。



スミスハキリバチ
目の前に止まったときオオハキリバチかと思ったが、小さめで腹部がちょっと上へ反り返っていたので、別のハキリバチだとすぐにわかりました。
おそらくスミスハキリバチだと思われます?がワタシは初見。

ハキリバチは日本では57種が記録され、その生態は多様で名前の通り葉を切って育房に利用する種が知られていますが、地中・地上に穴を掘ったり、既にあるクモなどの穴を利用して営巣する種もいます。

スミスハキリバチのメスの腹部にはスコパ(刷毛、または花粉刷毛)と呼ばれるオレンジ色をした花粉を集めるための毛があって、そこで花粉を集める。今回のスミスハキリバチはスコパが見あたらないのでオスだと思われます。

ヨツボシカメムシ(幼虫)
まだシンボルの四つの星(成虫でもさほど鮮明ではない)は見えませんがヨツボシカメムシの幼虫!?

孵化したてなら幼虫ウジャウジャ状態なのでしょうが、9月ともなれば終齢幼虫に近い幼虫が葉の上を思い思いにユッタリ闊歩している。


ヨツボシカメムシによく似たニセヨツボシカメムシがいるそうですが、ネットの画像と比べた(幼虫と成虫の比較)ところ、今回は”ニセ”ではないようです。一度ニセモノを見てみたいワタシにとって、ある意味「残念」。

ナミルリイロハラナガハナアブ
樹液を吸ったあと木の側の葉の上で身繕いするナミルリイロナガハラハナアブ。それにしても名前長過ぎ!!!
こうして動画でみるとスケール感がおわかりにならないと思いますが、ナミルリイロナガハラハナアブは体長1センチほどの小さなアブ。単にルリイロナガハナアブ(これでもまだ長い)と標記することもあるようですが、ただ似通った種が多いそうなので、ワタシの判定は間違っているかも知れません。
ウスバキトンボ
壮大な『渡りトンボ』として知られるウスバキトンボ。その分布は世界一広域と言われています。
日本では初夏のころ南方地域から飛んできたウスバキトンボの成虫が姿を現す。ウスバキトンボは1年に何回も発生し、夏ならばわずか1か月余りで卵から成虫まで”一気に育つ”。
そして、どんどん北に向かって分布を広げるのですが、冬は越せずに死んでしまいます。

ウスバキトンボの渡りの理由は今のところナゾに満ちています。
あまり考えたくはないけれど、今後温暖化が進行し、やがてウスバキトンボが冬を越せる日が来てしまうのだろうか?ウスバキトンボが冬を越せるのはいいけれど、温暖化は困ります。


